西那須野教会の歴史
西那須野教会で36年間牧会をされた故福本治夫牧師(1927~2000)は、アジア学院設立の10年以上も前、農村伝道神学校に内地留学していた時に、後のアジア学院創設者となる高見敏弘東南アジア農村指導者養成所所長と初めて出会う。また、ミャンマーからの研修生の竹細工研修に協力する。 その後、アジアキリスト者青年大会(1964年フィリピン)やアジア農村生活研究会などに参加する傍ら、日本キリスト教団関東教区栃木地区が企画する台湾や韓国の教会との相互交流にも積極的に関わっていた福本牧師は、多くの東南アジア農村指導者養成所研修生の現地実習を栃木県北で手配するなどの協力をしていた。 これらの協力活動がアジア学院の西那須野の地における創立の背景となった。 西那須野教会史によると1972年4月、高見所長が福本牧師を訪ねて、アジア学院設立に関して相談。 同年9月に栃木県北を拠点に農機具販売を手掛けておられた、郡司アサ氏・昌佳氏親子等の協力の上、6ヘクタール余りの現在地の売買契約締結までを大変な苦労の末成し遂げる。 そして、約半年間、土地取得費、建物建築費、学校運営費等など学院創設に係る資金調達と法人申請などの実務に全力を注ぐ。1973年創立後も続いたアジア 学院の財政的困難の中で、福本牧師は長く財務担当理事としてその重責を全うする。 その後1977年以降福本牧師からの強い要請により、教会員の田嶋篤次氏に財務担当理事を引き継いでいる。

2013年アジア学院創立40周年に際し、フィリピン同窓会は福本牧師のこれらの働きに対して感謝状を贈り功績を称えている。 西那須野教会員は福本牧師のそのような活動を良く理解し、牧師が替わっても長年協力してきた。 その歴史は現在も脈々と続いている。

<アジア学院サンデー>
その一つが毎月行われる「アジア学院サンデー」と呼ばれるアジア学院の学生による礼拝である。 学生といっても、それぞれがアジア、アフリカ、太平洋諸国等の農村地域からその土地に根を張り、その土地の人々と共に働く“草の根”の農村指導者であり、多くは其々の教会で重要な働きをしている人であり、牧師や神父、宣教師も毎年数名いる。 自分たちの地域の状況や活動内容と共に語られる学生たちのお説教は、毎回私たちに素晴らしい刺激を与えてくれる。 アジア学院サンデーの礼拝で捧げられる席上献金は全てアジア学院に寄付される。 また、日本キリスト教団栃木地区の諸教会は1988年以降、研修生の礼拝への参加を依頼し、毎週アジア学院サンデーを守っている。
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